14：50、「うちの風景印は五角形なのが珍しいらしくて、けっこう押しにいらっしゃいます。日銀の職員さんにも風景印で手紙を出す方もいらっしゃるみたいです」と男性局員さん。風景印の題材になっている企業や施設は、郵便物を差し出す際にもっと積極的に風景印を使えばいいと思うのですがね。
日本銀行は1882年10月10日に開業しました。政治経済オンチなので今一
日本銀行の立場が分かっていなかったのですが、公的資本と民間資本により存立する独立法人で、国家の政策に即し通貨や金融の調節を行なう機関、ということですね。1882年の開業は
永代橋そばで、1896（明治29）年に現在地に移転。近代洋風建築シリーズにも選ばれた重厚
な建築物で営業を続けています。前庭の樹木が高くて撮影しづらいのですが、切手は大体この写真の角度から描いたものでしょう。
併設されている貨幣博物館は日本の貨幣の歴史が一望でき、中世に地方で流通した私札や銭座での貨幣鋳造の様子など、興味深い史料を多数見ることができます。そして現在、世界的な金融恐慌で日々気分が暗くなりますが、貨幣の流通過多やインフレは江戸時代から何度も起こり、その度に対策が行なわれ、成功したり失敗したり、そういうことを繰り返してきたんだなあということが、じんわり伝わってきます。
＊図案の詳しい説明と後日談は単行本
『東京「風景印」散歩３６５日』をご覧下さい！
