風景印探偵事務所~続風景印の風来坊

風景印や芸能などの記事を書いているフリーライター・古沢保のブログです。

2009年4月13日<35>武蔵五日市郵便局・武蔵五日市駅舎と大悲願寺の桜

画像画像  6:48新宿出発の気合の入った朝。初めて拝島駅より西側の五日市線まで来て驚いたのは、ドアがボタン式なこと。終着駅のホームから見える景色は山、山、山で、すごく地方までやって来た気がします。図案になっている武蔵五日市駅舎はごらんのよう(96(平成8)年に改築)。図案より屋根の塔が平べったく見えます。塔の上部の3つの窓はステンドグラスで、待ち時間が長いホームでの目の慰めになります。 画像画像  そして早朝の大悲願寺。五日市線の線路沿いに20分程度戻った場所にあります。さて先週末の状況でどの程度桜が残っているか心配でしたが、おお、どうにか間に合いました。風が吹くたびに花びらがはらはら散ります。図案にある2階建ては1613年創建で1859年に再建された木造入母屋造の仁王門です。格天井には幕末の郷土の画家・藤原善信が描いた天井絵があります。 画像 また1827年建立の観音堂は欄間に地獄と極楽を表した見事な彫刻があります。2004~06(平成16~18)年に再建された際に彩色し直し、鮮やかな色が再現。風景印に雲が流れているのはこのイメージなのかも(ただし使用開始は塗り直し前の02(平成14)年)。桃源郷のような図案にしたデザイナーの気持ちが分かる気がします。  9:40、駅近くまで戻って局へ。「この辺は自然が多くて温泉もあるので、年間を通して押しに来る方が多いです」と男性局員さん。スタンプが八角形なのは「デザイン的なもので特に意味はありません」。  *単行本『東京「風景印」散歩365日』もご覧下さい!