風景印探偵事務所~続風景印の風来坊

風景印や芸能などの記事を書いているフリーライター・古沢保のブログです。

2009年3月13日・計7局・歌舞伎茶屋の茶屋弁当

 都営新宿線新宿三丁目浅草線浅草260円 東京メトロ浅草→新橋190円 銀座→新宿190円 <計640円> 画像 歌舞伎を大テーマに歩いた本日、締めは歌舞伎座での芝居見物、個人的には初歌舞伎です。どうも歌舞伎は料金が高い、敷居が高いというイメージがあったのですが、風景印散歩に背中を押され、歌舞伎座建て替えの前に見ておきたい思いもあってチケットを購入しました。  歌舞伎座はこの1年間「さよなら公演」を行なっていますが、3月の演目は『元禄忠臣蔵』。私が見たのは16時半から始まる夜の部で「南部坂雪の別れ」「仙石屋敷」各2幕、「大石最後の一日」1幕の計5幕です。一番記憶に残っているのは「大石最後の一日」で討入りを果たし、細川家にお預けになっていた内蔵助(松本幸四郎)が切腹に向かうまでを描いています。一緒に細川家にいた浪士の1人・磯貝十郎左衛門市川染五郎・親子共演)に、おみの(中村福助)という許婚の娘が決死の思いで男になりすまして会いに来るエピソードを絡めています。現代人でも三者の心情は分かりやすいので、すんなり物語に入り込めました。歌舞伎って難解なのでは…という心配があったのですが、チラシに載っている粗筋を読めば、中学高校の古典レベルでセリフも十分に理解できます。テレビで時代劇を見るのと同じくらい抵抗がないというのが発見でした。 画像画像  でも提灯が並んだ3階建ての劇場で、見せ場には必ず通の人たちから「成田屋!」などと掛け声がかかるのは歌舞伎ならではで、その場にいられるだけで楽しいものです。1枚目の写真は休憩時間に1階舞台側から撮ったものですが、手前の白い所が花道、私が座ったのは3階のB席、一番上の方です(2500円)。劇場内では浅草で書いた九代目市川団十郎銅像にも遭遇。また毎度のことながら、劇場外の歌舞伎茶屋で売っている茶屋弁当1500円也もいただきました。休憩は途中30分と15分の2回あるのですが、食事などをしているとあっという間です。終演後はパンフレットくらいしか買えないので、お土産を買いたい人は開演前にできるだけ早く入場することをお勧めします。  しかし、1月の大相撲でも感じましたが、いい席にこだわらなければ、どちらも言うほど高くないですよね。現代劇で8000円とか1万円とかする舞台が多いのに比べれば、歌舞伎は半日、大相撲は1日楽しめるのだから、ずっとお手軽。今の歌舞伎座があるうちに、もう少し見てみようかなという気になっています。  *単行本『東京「風景印」散歩365日』もご覧下さい!