風景印探偵事務所~続風景印の風来坊

風景印や芸能などの記事を書いているフリーライター・古沢保のブログです。

2009年8月7日金曜日<109>花小金井五郵便局・小平ふるさと村

画像画像  9:05、開局直後に到着。ローラー印も頼むと「あまり押したことがないです。マニアですね」と女性局員さん。図案の旧小平小川郵便局がある小平ふるさと村について聞くと「古い郵便局がうどん屋になって結構有名みたいです」と場所も教えてくれました。新宿から来たと話すと「じゃあ、長閑に感じられるかもしれません。いいところですよ」と。 画像 このふるさと村は、江戸東京たてもの園のミニバージョンといった感じですが、小平市営で、なんと無料で見学できます。旧小平小川郵便局は1908(明治41)年建設。83(昭和58)年までは現役で使われていた建物が移設保存されており、郵便マニアには一見の価値があると思います。窓口は、今はオープンが当たり前ですが、昔は金網で仕切られて下から手を出すだけだったんですね~。願わくば局内の引き出しとか箪笥といった、業務に使っていた家具類も見られれば、尚面白かったと思いますが(ああ、ここに切手が入っていたんだなあとか)、古い金庫は健在でした。局員さんが「うどん屋さん」と言っていたのは、土日祝だけ園内で「小平糧うどん」といううどんが1日50食程度販売されるのです。平日は無いのが残念。 画像 他にも農家や水車小屋などが移設保存されていますが、インパクトがあったのが、屋根だけでなく側面も茅葺の農家。中で煙をいぶしていた係員さんに聞くと、近世でもこんな風に、茅だけで家を作るのが農村ではわりと当たり前だったそうです。雨なんか漏らないのか心配になりますが「かなり激しく降っても漏れませんよ」とのこと。鉄筋コンクリートが当然の現代人には驚きですが、昔の人は皆そうやって暮らしていたんですね。  ちなみに売店では建物を描いた素敵な水彩画の絵葉書を販売しており、風景印と合わせたらかなりよさそうです。