風景印探偵事務所~続風景印の風来坊

風景印や芸能などの記事を書いているフリーライター・古沢保のブログです。

2009年9月24日<132>鶴川郵便局・金井町八幡神社獅子舞

画像画像  9:20、押印。  図案は「風景スタンプ集」には金井神社獅子舞と書かれていますが、調査してみると町田市内に金井町は存在するものの金井神社が見当たりません。そこで東京の神社庁(というのがあるんですね)に問い合わせると、金井町の氏子神社は八幡神社だそう。宮司さんの家に電話すると、確かに9月に獅子舞を奉納するのは八幡神社でした。  9月19日夜、玉川学園前駅で降りて徒歩で八幡神社を目指すも、これは酷く大変でした。小田急線の西側はものすごい高低差があって、しかも街灯がやたら少ないんです。それでも住民の人たちは、若い女性も平気でスタスタ歩いているので、慣れってすごいなと思いますが、段々草深いところにはまりそうになり、半分心霊スポット巡りの様相に。車をガレージに入れていた男性に聞いてどうにか鶴川街道に出たら、あとは大して苦労しませんでしたが、もし夜に行く方は、鶴川か町田からバスに乗ることをお勧めします。 画像 獅子舞は、翌20日だと別の地域と重なってしまうので、今日の宵宮に来たのですが、これが大正解。もがりの四隅にかがり火を焚いて、土俗的なムードが満点。本殿の階段から見下ろすと、すり鉢状に観客たちが並ぶ真ん中に獅子舞が見下ろせて、とても魅力的な空間が作られています。  当社の獅子舞は江戸の寛文年間以来、約350年も続いています。舞手は雄獅子2頭、雌獅子1頭、そして赤い服の河童が1匹。目的は雨乞いで、雨を降らせる龍のお守りやくが河童でした。舞の粗筋は2頭の雄が雌を奪い合う画像が、河童が仲裁して仲良く天に帰っていくというもの。保存会の方に話を聞くと「この獅子舞をすると雨が降ることが多い」と誇らしげで、当日も実際に雨が落ちてきそうな曇り空でした。驚いたのは、昔からかがり火の下で舞う伝統が続いているのかと思ったら、なんと去年から始めたばかりだそう。「300年以上続けてきて、多少まんねりもあったので始めてみました。今、50人くらいのメンバーがいるが、中興の祖という意識が高くて、再び盛り上げようとしているんです」とのこと。会場には200人ほど見物客が集まっていたと思いますが、その美しさにはあちこちから溜め息が聞こえ、私もこのタイミングで見に来られてラッキーだったなと思いました。  *単行本『東京「風景印」散歩365日』もご覧下さい!