風景印探偵事務所~続風景印の風来坊

風景印や芸能などの記事を書いているフリーライター・古沢保のブログです。

2009年5月1日<52>府中学園通郵便局・大国魂神社、神輿と大太鼓

画像画像  15:25、祭りについて聞くと「ものすごい人混みで、子供は遠回りして帰ってきたこともあります。ポケットの貴重品には気をつけた方がいいですよ」と言われ、今まで見てきた祭りの中で一番混みそうな予感。  その神輿渡御は5月5日(火・祝)の夜。昼間、福生の大凧揚げは雨天中止になりましたが、こちらは雨天決行っぽいので重い腰を上げて外出。でも府中駅のコンコースに下り、遠くからズン、ズンと祭り太鼓の音が腹に響いてくると、現金なもので急に楽しみになってきます。神社の前から甲州街道沿いにずっと人垣ができていて、それが途切れるところまで歩くと自然と本宿町の交差点まで来ていました。私はよく分かっていなかったのですが、実はこの交差点が重要ポイントだったのです。  1枚目の写真はまず、府中市各局の風景印に描かれている大太鼓。人と比較してその大きさが分かってもらえると思います。8基の神輿が本殿から御旅所と呼ばれる場所に移動するのですが、その御旅所がある場所が私のいた本宿町交差点。つまり最終的には全ての神輿が集まってくる場所だったのです。時間が経つに連れてものすごい人出となり、観客たちも傘を閉じてしとしとに濡れながら見物。 画像 近くで見ていた地元の婦人と雑談すると、この四辻で各町会の神輿が揉み合うのが最大の見所で、「でも最近は警察が出ているので大人しくなって面白くない」と勇ましいご意見。それでも見ている観客の方まで倒れてくる神輿もあって、中々激しいです。また普通の神輿は白木で紐も白ですが、御めかけさんの赤い神輿があり、これは正面から入れず脇道を通ってくること 画像なども教えてくれました。3枚目の写真の奥に見える和風の建物が御旅所の門で、この中で一晩を過ごした神輿は、翌朝4時に出発して神社境内に戻ります。この還御は町会の人でなくても、誰でも担げるそうです。  2時間半見ていてずぶ濡れですが、最後にあったアナウンスでは、なんと今年は33年ぶりの雨の神輿渡御だったとか。そんな年に実に来れたのも、いい思い出ということか。3回も府中に通ったGWでした。  *単行本『東京「風景印」散歩365日』もご覧下さい!